CTと磁気検査はどちらが優れているのか
磁気検査(MRI)にも苦手やデメリットはあります。
MRIは、空気と骨が苦手なので肺や骨の撮影には不向きです。
したがって、肺の撮影や骨折しているかどうかはCTや単純レントゲンの方がベターです。
しかし、軟骨は単純撮影やCTでは写らず、MRIになります。
血管の状態を知りたい時、CTの場合は造影剤を使わないと血管が写りませんが、磁気検査のMRAという方法を使えば、血管も造影剤なしで撮影することができます。
脳出血はCTで鮮明に映し出されますが、脳梗塞はMRIの方が得意で、早期のものでもわかります。
しかしMRIは心臓にペースメーカーを埋め込んでいる人は検査を受けることができません。
また、MRIは撮影に30〜60分ほどかかりますが、CTは5〜10分ほどの撮影時間なので救急現場では重宝します。
MRIの方が最新医療機機器だから優れている、というわけではなく、状況に合わせて上手く使い分けることが重要です。